【衝撃】Amazonで売れない不良在庫の処分実験結果『赤字にさせない』

分析手法

◉「Amazonのオリジナルブランド商品が全く売れず、余剰在庫として余計な費用がかかる」
 「どうやって赤字を小さくして処理したらいいのかわからない」
 「不良在庫の処分方法を知りたい」

Amazon物販として、OEM・オリジナルブランド商品を販売していると予想より売れずに余剰在庫として商品が眠っていることありますよね。

そこで、私が実践してきた販売実験の結果から、効率的な方法をご紹介したいと思います。

今回はバリエーション商品における不良在庫処分実験となります。

不良在庫を処分したいけど、赤字は増やしたくない人は多いと思います。

いかに効率化して、黒字を増やすかを考えていきましょう!

ポイント
  • 不良在庫は長期保管手数料が発生する
  • 不良在庫処分方法として、「スポンサープロダクト広告」→「在庫処分セール」→他販路「メルカリ」利用として進める
  • バリエーションはマイナスに働く場合がある

▼Amazon物販ビジネスの始め方▼




Amazon長期保管手数料の発生

AmazonでOEM・オリジナルブランド商品を販売しているが、商品が売れない場合「Amazon在庫パフォーマンス指標」が悪化し、余分な費用を請求されることとなります。

2022年現在では「Amazon在庫パフォーマンス指標」の閾値は400となっていますので、日々チェックすることをオススメします。

「Amazon在庫パフォーマンス指標」の見方についてはコチラの記事を参考にしてください。

Amazon在庫パフォーマンス指標の見方及び改善方法の記事はコチラから

「Amazon在庫パフォーマンス指標」の一つに「余剰在庫」項目があります。

この指標が悪化傾向にあると長期保管手数料が発生する可能性があり、高額な料金を請求されます。

長期保管手数料は「10cm × 10cm × 10cm = 17,773円」となり、決して安い値段ではないため、注意が必要です。

詳しくはコチラから確認ください。

Amazon出品費用まとめ『販売手数料一覧紹介』の記事はコチラから

私の場合、ある「商品A」がこの余剰在庫として100個ほどあり、指標を悪化させていたため頭を抱えていました。




Amazon余剰在庫処分実験内容

今回この「商品A」を赤字にさせずに販売していくため、様々な実験を行った結果をご紹介して行きます。

「商品A」情報
  • 価格:2,480円
  • 在庫数:100個
  • 重量:約500g
  • 5つのバリエーションの内の1つ

実際に実験として行ってきた不良在庫の販売機会を増やす方法について解説していきます。

「売れない原因」を徹底的に潰すところから始める必要があるため、売れない原因の対応を実践されていない方は以下を参照してください。

Amazon物販でオリジナルブランド商品が売れない原因紹介の記事はコチラから

実験内容

① 販売価格を下げる

② スポンサープロダクト広告の活用

③ 在庫処分セールの活用

④ メルカリ活用

⑤ バリエーション在庫を無くす

① 販売価格を下げる

販売価格を下げることは利益率を下げるため、あまり行いたくない手法ですが最初に実践してみました。

当初2,480円で販売していた商品をおおよそ10%分引き、2,280円での販売です。

もちろん市場価格やライバル価格より下げた値となりますが、この結果どのようになったかと言いますと、ほぼ効果は表れませんでした。

理由として、私が販売している「商品A」は市場調査やライバル調査、キーワード調査は万全の状態と自負していましたが、この「商品A」はバリエーションの一つとして販売していた商品であったためです。

つまり、他のバリエーション商品は問題なく売上を上げていましたが、この「商品A」の価格だけを落としたところで効果はほぼ全く無かった結果となりました。

販売価格を落とすということは、その分「売れやすそう」という感覚に陥りやすいですが、バリエーション商品に至っては「効果は薄い」形となります。

② スポンサープロダクト広告の活用

AmazonでOEM・オリジナルブランド商品の販売を行う上で、Amazon広告の活用は必須となります。

特に、スポンサープロダクト広告はキーワードの分析といった使い方もできるため、効果は絶大です。

推奨するスポンサープロダクト広告の使い方については以下から参照ください。

Amazon広告の効果的な運用方法の記事はコチラから

今回は、スポンサープロダクト広告のオートターゲティングでキーワードを分析し、マニュアルターゲティングで運用した時の実績を記します。

Amazonスポンサープロダクト広告効果結果グラフ
Amazonスポンサープロダクト広告効果結果グラフ
「商品A」スポンサープロダクト広告運用前
  • 購入頻度:2〜4個/月
  • 売上金:4,960円〜9,920円/月

⬇️

「商品A」スポンサープロダクト広告運用後
  • 購入頻度:5〜10個/月
  • 売上金:12,400円〜24,800円/月
  • 広告費:2,679円
  • ACoS:約18%

結果としては悪くない形となりました。

広告の力は絶大ですが、私としての広告の使い方は「不良在庫処分」を目的としておらず、「新商品のアピール・分析」としての使い方を重視しているため、少し考え方と合いません。

また、ACoSを18%程度保てたとしても広告費は費やす必要があり、100個売るためにはざっと26,000円はかかる計算となります。

なるべく赤字を広げないための運用を心がけることが重要です。

③ 在庫処分セールの活用

在庫処分セールは、商品をセール価格で販売することが可能なサービスです。

Amazonトップページにある「タイムセール」をクリックするとセール品が表示されるものとなります。

①で記したように「販売価格を下げる」よりアピールできるため効果的と思われます。

ただし、在庫処分セールは誰でも参加できるわけではなく、一定の条件が存在します。

・Amazonフルフィルメントセンターに在庫が90日間以上あること

・10点以上の手持ち在庫があること

・販売履歴があること

・新品であること

・商品の評価が星3つ以上であるか、レビューがないこと

・現在、Amazon定期おトク便に登録されていないこと

・現在、数量限定タイムセールなどの別のセールのプロモーションに登録されていないこと

・過去60日間に在庫処分タイムセールに掲載されていないこと

・Amazonのカスタマーレビューポリシーおよび 価格に関するAmazonのポリシーを遵守していること。

引用元:Amazonセラーセントラル「Amazon在庫処分セール」より

在庫処分セールを実施した結果、やはり販売価格を下げた時と同様、そこまで成果は出ませんでした。

私が販売している商品のバリエーションがあることもそうですが、ライバルが多い商品であることも影響している形です。

Amazonのビジネスレポートを見ると、ページビュー率もそこまで上がっていない結果となりました。

ただし、この「在庫処分セール」は効果がない訳ではなく、あくまで今回私が使用した「商品A」に対しては効果が薄かったものです。

例えば、「ページビュー率が極端に少ない」「露出機会が少ない」などの場合は実施すると効果が出るものです。

私の見解としては、まずはスポンサープロダクト広告は使いこなすことを優先し、その上で在庫処分セールを利用すると効果は出るのではないかと思います。

Amazonビジネスレポートの見方と活用方法の記事はコチラから

④ メルカリ活用

他販路を活用することも大切なことです。

「商品A」を「返送/所有権の放棄依頼」から自社に返送し、メルカリで販売する方法です。

メルカリ×Amazon物販で稼ぐ方法の記事はコチラから

しかし、この方法には利益率を極端に下げる必要があるといったデメリットがあります。

重量が約500gのため、返送料に110円かかってきます。

また、メルカリで販売する際は、Amazonで販売している価格以上で販売しても売れる可能性は極端に下がります。

その結果、2,480円で販売していた商品を1,980円程度で販売しているものと同じ形となり、利益額が500円も下がります。

Amazonで売れる可能性が残っているのであれば、メルカリ販売は最終手段と考えるのが良いでしょう。

推奨としては、「販売不可」となった商品を返送してメルカリで販売する方法がベストです。

⑤ バリエーション在庫を無くす

今回の「商品A」は5つのバリエーション商品の内の1つです。

他のバリエーションは問題なく売れており、利益も出していました。

そこで、実験的に他のバリエーションの在庫を補充せず、在庫数を「0」になるまで放置してみました。

その結果、この「商品A」の商品カタログページへの流入数が最初から多かったこともあり、他のバリエーションの在庫が「0」であってもページビュー数は減ることがなく、100個あった「商品A」が完売するまでに至りました。

見解としは以下です。

  • 商品カタログページに訪問されても「商品A」より他バリエーション商品に魅力を感じている
  • 「商品A」が悪いのではなく、「商品A」の魅力を伝えきれていない
  • この商品のバリエーション数が多すぎる

つまり、この方法を取ることで「商品A」をバリエーションとして1つの商品カタログページで販売するのではなく、単品の商品カタログページで販売することで、利益を生み出せることが判明したということです。




Amazon売れない不良在庫の処分実験結果まとめ

物販ビジネスで、商品が売れない原因は必ずどこかにあります。

しかし、その原因を探るのは労力も必要で大変な作業となり、「不良在庫を処分したいが、赤字は回避したい」ということもあります。

Amazonで販売していて不良在庫が発生したが、原因も分からず困っている場合、思わぬところに解決策があることがあります。

今回の場合、得られた結果は以下の通りです。

ポイント
  • 不良在庫は長期保管手数料が発生する
  • 不良在庫処分方法として、「スポンサープロダクト広告」→「在庫処分セール」→他販路「メルカリ」利用として進める
  • バリエーションはマイナスに働く場合がある

同じ境遇の方がおられる場合、価格を下げる戦略を取るのではなく、いかに赤字を減らして不良在庫を処分するのかを考えて実践してみましょう。


コンサルはまだ早い!独学でできるところまで頑張ってみる!という方には、Amazon物販における教材がありますので、是非購入しましょう。

2022年現在でも使える内容やノウハウが書かれています。

タイトルとURLをコピーしました